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Happy Bagel 自家製酵母ぱんMegumi
長谷部 めぐみ さん
自分を成長させるための一歩
「本日は、ご来店いただき、誠にありがとうございます。本日はえ~っとお一人様○個までお買い求めいただけます。」
営業日の11:00、Happy Bagel自家製酵母ぱんMegumiの開店は、店主めぐみさんのゆったりとした優しく丁寧な挨拶から始まる。個数制限しなければ、並んでくれたお客様全員が買えないからだ。開店の2時間も前から並ぶお客様への感謝、買い物の手順、小さい子供さんへの気配り等、配慮は欠かさない。
めぐみさんがパン作りを始めたきっかけはアレルギーを持つ長女のためだった。当時、超が付くほど高価だったホームベーカリーを購入し、子どもにも食べさせられる安心・安全なパンを自宅で作った。粉と水をセットし、焼き上がりを待つ。単純な工程だったが、自分にもパンが焼けることが嬉しかった。手作りジャムを作ったり、パンをアレンジしたりと興味はどんどん膨らみ、パン教室に通うようになった。教室で講師の資格を取り、パン教室を自身で開催するまでに。自分の食べたいフィリングや生地を作っては生徒さんにも配り感想をもらっていたが、そのうち「売って」との声が上がった。
そんな時、生徒さんのひとりに勧められネット販売を開始。注文が入るか不安な気持ちをよそに、みるみるうちに注文が入った。3~4ヶ月待ちになることもあったそう。口コミや、SNSを通じてファンが増えていき、注文開始と同時にアクセスが殺到し、サーバーがおちてしまうことも1度や2度ではなかった。このネットショップ、実は生徒さんのお手製だった。この生徒さんはめぐみさんに、「このショップはもう卒業ですよ」と告げた。次のステップに進むときだった。
新たな挑戦
子どもの手が離れたこと、実家の古民家が空き家となったこと、また家族の協力・勧めもあり、実店舗をかまえることになった。
家庭とお店の両立もあり、週2日の営業でのスタート。オープン当初は、家庭用オーブンを2台並べて睡眠時間を削ってコツコツとベーグルを焼いた。時間調整をしてイベントにも参加した。とあるイベントに出店した時のこと、人気が人気を呼び、長時間並んでいただいたお客様にベーグルが行き渡らないという事件が起こった。来てくれるみなさんに食べてもらいたい、喜んでもらいたい。お客様により満足していただくために、できることとは。実店舗をかまえて半年ほどでめぐみさんは新しく業務用オーブンを導入する決意をした。一言に導入すると言っても決して容易なことではない。お店のリフォームも必要になり、休業期間も必要になる。もちろん費用もかかる。開店当初から業務用オーブンを入れておけば良かったのに、別に今入れなくても、そんな声も少なからず聞こえた。しかしめぐみさんは「判断の時期はベストなタイミングにやってくる」と、周りの人には流されず冷静に判断し、その判断を信じた。「自分が自分のことを一番信じてあげないと」そうめぐみさんは笑顔で教えてくれた。
きめ細やかな心遣い
先の西日本を中心とした大雨災害。お店のある愛媛県西条市も大雨の被害を受けた。大雨初日、営業日だったが、思いのほか雨脚が強い。お客様の安全を最優先して、やむを得ず臨時休業、ネット販売に切り替えた。すぐにSNSを使って告知、受付時間15分間の間に数百通の応募があった。抽選のため、全ての応募者にベーグルを食べてもらうことはできなかったが、めぐみさんはメール一通一通に目を通し、お客様に支えられていること、お客様からの嬉しい言葉を活力にベーグルを作れていることを再認識した。
行列ができる店、Happy Bagle自家製酵母ぱんMegumi。並んででも買いたいという気持ちにさせるのは、ハッピーベーグルを求めてくださるお客様すべてに食べてほしいというめぐみさんの想いと人柄、行く度に変わる品揃え、自家菜園で育つ旬の素材、そしていつ食べても納得の美味しさが揃っているからだろう。
他にはない、センスあふれるめぐみさんのベーグルは、見た目のインパクトはもちろん、食べる側を楽しませてくれる。
今年の6月に誕生した新作「ピーチパイベーグル」はめぐみさんがこの夏にイチオシのアイスベーグル。冷凍して生地が解凍できたくらいが食べ頃だそう。「買い物をしていても、外食をしていても、家事をしていても、ふと新しいベーグルや具材の組み合わせを考えている」と笑顔で語ってくれた。
笑顔の輪をつくるために
インスタグラムのフォロワーも1万人を超え、ますますファンを増やし続けているめぐみさん。今後はネット販売を再開し全国各地のお客様に食べてもらいたい、喜んでもらいたい、実店舗ではイートインスペースのサービス充実をさせたいなど、お客様に更に満足してもらえる店づくり、商品づくりに余念がない。
Happy Bagel実店舗は今年10月で2年を迎える。めぐみさんは「Happy Bagelはまだまだ2歳の赤ちゃん。ここは通過点にすぎない。これからも進歩し続けたい」と笑顔で語ってくれた。
ベーグルで笑顔になってくれたお客様を見て自分もHappy になりたい、ハッピーの連鎖が続きますように。そんな想いから名づけられた店の名前、Happy Bagel。ベーグルの輪のような笑顔の輪を作るため、めぐみさんは笑顔を絶やさず、ベーグルを作り続ける。
「パンづくりの楽しさを教えてくださった先生。ネット販売のノウハウに手を差し伸べ、そして卒業へと成長させてくださった方。
このお二人に出会わなければ今の私はいません」と縁を大切にするめぐみさんらしい言葉が印象的だった。
SHOP DATA
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- 屋号
- Happy Bagel 自家製酵母ぱんMegumi
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- 所在地
- 791-0523 愛媛県西条市丹原町北田野1190
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- 電話番号
- 090-4975-9831
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- 営業時間
- 11:00~売切れ次第終了(営業日 火曜・土曜)
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- Webサイト
- https://ameblo.jp/panmark/
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- https://twitter.com/happy_bagel_
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- 備考
- 愛媛県西条市にある古民家にて自家製酵母と国産小麦、美味しい打ち抜き水を使ったパンを販売。イートインスペースも併設しており、心地よい雰囲気の中でパンを味わうことができる。不定期でネット販売も行い、全国各地から応募が殺到するほどの人気。